ブラック業とは

ブラック企業から脱出する方法

ブラック企業の恐ろしさはコンプライアンスに違反していることだけではありません。ブラック企業の恐ろしさは人の精神を掌握する術に長けている点にあります。

ブラック企業であり続けるということも、変なハナシですが大変なものです。常に社員を同じ方向に向かせて、不条理なことでも逆らわないようにするということは簡単なことではないのです。そのようなブラック企業では常に、「出来る人材をより低コストで抱え込みたい」と考えているものなのです。それは低コストでより多くの売り上げを出したいということでもあります。おれはある意味経営者であれば当然のように考えることではあります。コストと収入の関係こそがビジネスの根幹であり、根本です。ブラック企業の経営者というものは、ある意味ではトコトン、リベラルだということです。

そのような相手から逃れる、つまりその会社を辞める方法は、なかなか知恵と根気を求められるものです。なによりも、相手は人の「精神」に対して強烈な影響力を与えることができるのです。そのような会社に対して正攻法で攻めたところで、精神的に潰されてしまうだけかもしれません。また、そのようにブラック企業に対して対等に渡り合えるような人材は、それが「優秀な人材だ」というような評価に繋がってしまい、簡単には辞めることができないかもしれません。ブラックの恐ろしい手口として、「会社を辞めさせない」という手法があります。他の会社に採用されるような人であれば尚更です。かわりはいくらでもいるかもしれませんが、「優秀な人材」のかわりはなかなか見つけるのが大変なのです。

そして、その「逆」もあります。

コストをかけて雇っていても売り上げにならない社員であれば、そのような人材を確保しておく必要はないのです。そのようなスタッフに対しては強烈な「追い出し」を行うのもブラック企業です。そのようなブラック企業の性質を逆手にとればいいのです。つまり、「出来ない自分」を演出することです。そんな会社に対して貢献することをやめるのです。そうすれば、会社からは「無価値な人材」として認識されることになるでしょう。それでいいのです。

そして、影で次の会社の面接を受ければいいのです。ブラック企業のもっとも恐ろしいのが引き留めです。そのような行為を受けないように振る舞えばいいわけです。「こんなヤツは辞めさせたい」と思ってもらえるような人材を装うということです。そうすれば、ブラック企業のような極端な会社はすぐにでも辞めることができるでしょう。相手に「こいつはいらない」と思わせることです。

そして、大切なことは「報復」しようとしないことです。相手は違法なことをずっと続けている手練れです。そのような相手に対してなんらかの報復をしようとすれば、一気に自分の身が危うくなります。嫌がらせや次の会社への不審な情報のリークなど、思いもよらないことが起こってしまうかもしれません。抜け出せたら「よし」とするのです。